2015年4月22日水曜日

青年就農給付金事業について

三年越しで私が取り組んでいる事に
「青年就農給付金事業」があります。
これは新規就農者の経営開始型の国家支援事業の一つですが、
これについて思うところあり、自分が申請者となる事で、
一定の経験を踏んでみたいと思ったからです。
冒頭に言いますが、自然農法で栽培し、独自販路で販売しようとする
Iターンの人がこれを獲得するのは、かなり難しいです。

インターネット上でたまに見られる自然農の人たちのブログ。
ある方の署名もネット上で流れていましたが、私は冷ややかなにこれを観ていました。
何是かと言えば、

「生計の立たない農業は、農業として認知されなくて当たり前」

という考えを持っていたからです。

「お金じゃないんです!」とか、
「自然環境を護っているんです!」

とか主張するなら、環境保護活動の一環という事で
その分野での支援を求めるべきでしょう。。と。

自給自足で農業をする人は別として、一つの事業として農業をするのであれば、
それは、生産物を非生産者に供給するという役割があって、
それを実行できるから農業なのですよね。
それに対して国家は支援対象とするというのが、
国家事業としてあるべき姿だと思うのです。

このような考えがあり、私としては、慣行農法をも超える自然農法に育たなければならないと強く思っていました。今も思っています。
自然農法でも慣行農法に引けを取らない生産性が確保されなければ、
世の中をひっくり返すことなんて出来ないんですよ。
しかし、慣行農法と同じやり方をしていては、自然農法は活かされません。
その一つが販路と価格です。

現状の慣行農法で栽培された農作物と同じ価格で、
同じ販路で販売していては自然農法で生計を立てる事は無理です。
農産物に対して適正な価格で、生産者と消費者がダイレクトに結ばれるような近距離で販売する道を創らなければならない。これは必須です。

現状、自然農法(無農薬無化学肥料栽培)で栽培している農家が行き詰まる点は、ほぼこの一点と言っても過言ではないと思います。
それと同時に、「青年就農給付金事業」の対象として自然農法(無農薬無化学肥料栽培)の従事者が、認められない理由もこの点が大変大きいのです。

この事業を利用する資格にはいくつかの要項を満たす必要があります。

http://www.maff.go.jp/j/new_farmer/n_syunou/pdf/h27_yoko_bekki1.pdf
(↑ 青年就農給付金事業)

読んでもらえると分かると思いますが、そのほとんどが抽象的なのです。

「経営開始計画」という数枚からなる書類を作成して提出するのですが、
ようは、事業計画が実現可能か否かを見られるのです。
当然ですよね。実現不可能な計画ではだめに決まっている。
しかし、これが味噌なんです。

要するに、

「過去のデーターと実績に伴い、この事業計画が実現可能なものであるか否かが判断される」

という事なのだと思うのです。
ここまで言えば分かる人もいると思いますが、過去のデータに乏しいもの、
もしくはないものは通過する事が大変難しいのです。

ですので、新規就農者に課せるとは考えられないような書類提出を要求されました。
例えば、「設定価格での取引実績を示すもの」であったりとか、
その取引によって振り込まれた通帳のコピーとか。。
絶対に、どんな事があっても生産物を下せる先との「売買契約書」とか。。。

言っておきますが、「青年就農給付金事業」って新規就農者の経営不安定な時期をサポートするための支援事業たからね。ここの概念が大事ですから、何度も念を押します(^^)

矛盾してるでしょ。
では、この矛盾を自治体はどう解消しているかというと、
過去に農業学校を出ているか。。とか、農業に従事した経歴があるかとか、
そういうところを見るのです。通り引き先がJAでその価格帯に沿っているとか。
自治体によっては、何々の農業塾に入塾する事を条件としているところもあるのね。
だから、私のように過去の経歴の中に農業をしたことのない人は論外なわけ(笑)

私も子供じゃないから物わかりの悪いことは言いません。

「それなら、一年実績積んで、この計画が実現可能かどうか実践します」

と腹くくったの。
空論で戦うほど馬鹿ではないから。
それと、本当に自分が出来るのかを確認したかったしね。

それで一年目を過ごし、二年目を過ごし、三年目の今年、その間ずっと申請し続けてきました。
高知県から要求される、先にあげた書類も全部提出しましたし、
私の事業計画に則って、取引先も独自販路で広がっているし、売り上げも上がっている。
しかも、事業計画の予定よりも早く広がっているのです。

全ての要項を満たしているにも関わらず、通らないってなんで???
結局は、「実現不可能な事業計画」と判断されたからなのかな?・・・

私は、三年に渡り地道に計画を実行してきました。
自然農バカが蔓延る世の中ではなくて、農薬散布の農業には未来はないと、
人体にも環境にも良くないと思い、それらは、国民健康保険の増額負担とか、
国内自給率の低迷とか、種会社の支配とか、そういった現代の歪みをつくっていて、
それらを改善するためには、絶対に必要な取り組みだと強く思っているからです。

震災で東日本が汚染された今、西日本の土地を活かしていく事で、
安心安全な食べ物を供給できると共に、過疎化に歯止めをかけて、
仕事がないから移転できない人たちの雇用にもつながるとも考えています。
それらを加速する為には、「青年就農給付金事業」の正当な活用が
不可欠なんだとも考えているのです。
だからこそ、自然農バカの主張ではなくて、その根拠を提示できるだけの実績を積むことに努めてきた。そして、現受給者よりもかなり高いハードルを満たしてきたと自負しています。にも拘らずダメなんですか?有りえない。

それでも私は諦めません。まだやっていない事があるから。
今度、県の職員の人と直接話する場を作ってもらう事にしました。
目を見て、なぜだめなのか、その明確な理由を聞きます。
そして、何が必要なのかを見つけます。
改善すべき点を明らかにします。

私が何を諦めないかというと、自然農法(無農薬無化学肥料栽培)が
慣行農法と同じように社会に認知され、行く末は慣行農法を越えて広がる未来を諦めない。
そして、後に続く人たちが正当な支援を受けれるようになるようになる事を諦めない。
更に、まともな自然農業者が増える事を諦めない。

今、世間一般では、「自然農?ヒッピーでしょ?」「大麻好きな人達ね」みたいな
そういう偏見がある。これは事実です。
でもね、当たり前なのよ、そういう実績を積んできたのだから。
ピースとか愛とか言って、ただ勝手な価値観で生きてきた人たちの実績があるからなのよ。
だからこそ、それを塗り替えなければならない。
本当に真面目に社会全体をみて、自然農法で生きている人達がいるのだと、
その実績を積み重ねる事を諦めません。

今私が見ている世界は、長く遠いい道の先にあるけれど、
それらはあるべくしてある世界であるはず。
未来は誰にも分からないけれど、信じた道が本当に価値ある道だったのかを
120パーセント知りたいから、途中では止めません。

長い間したためてきた事を今日ブログで書きました。

空の下では、農薬を使わない生姜つくりをしています。
生姜は空の下の稼ぎ頭です。
どのご家庭でも生姜を使うと思うのです。
しかし、生姜つくりには沢山の農薬が使われています。
その為、病気も蔓延し、一度病気が出た畑は数年使い物になりません。
無農薬では生姜は育たないと思っている人が多いようですが、
そんなことはありません。
適切な時期に適切な種を植えて、面倒もしっかり見てあげれば、
むしろ、農薬を使うよりも病気に強い生姜が出来ます。
薬漬けの生姜を食べても身体に良くありません。

どうぞ、みなさん、無農薬無化学肥料栽培の空の下の生姜を買ってください。
そして、シェアしてください。美味しい生姜を作りますから。

販売を目的とした方には卸価格で取引させていただきます。
シェアを広げる事で、新たな雇用が生れます。
美しい大地が守れます。
農と生活を確かなものに出来ます。

私は、今回、元農林水産大臣の山田さんにDMをしました。
お忙しい方にも関わらず、直ぐに返信くださいました。
本来ならば現職にDMした方がいいですよね(^^)
公的機関と接するのに疲れていて、とりあえず読んでくれるのではないかと
期待して。。。要は話しやすかったのです。

この度から、私の取り組みを公開していく事にします。
私は、自分が善行をしているとは思っていません。
ただ、私の取り組みには、私なりの考えがあって、
そこから社会とかかわる事で、自分自身をブラッシュアップしているのです。
私の取り組みがどうなるのか、この過程を経て空の下がどうなっていくのかを観てもらえればいいかな。

まだまだ力不足の私です。
全ては経験に過ぎない。
助けてくれる人がいて成り立つ空の下です。
私一人の力ではない。
だからこそ、創造の世界を共有し、恵みを共有していかなければならないと思っています。
共に生かされる世界を夢みて。

私に農地を貸してくれる地主さんに感謝します。
ありがとうございます。

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